
もりのなかなどで有名なマリー・ホール・エッツの人気作品を11作品ご紹介させていただきます。
木版画で描かれた独特な世界観を持ったエッツ作品是非読んでみてください。
マリー・ホール・エッツとは?
マリー・ホール・エッツは1895年にアメリカのウィスコンシン州で生まれた女性作家さんです。
ニューヨークのシカゴで学んた美術が木版画などの作品に影響を及ぼしていると思われます。
1935年に出版されたペニーさんという作品でデビューをしておりその後もりのなかや海のおばけオーリーなどの大人気作品を手掛けられております。
1984年に惜しまれる中亡くなられました。
ペニーさん

貧乏でも動物たちと幸せに暮らしていたペニーさんでしたが、ある日、動物たちがおとなりさんの畑を荒らしてしまいます。怒ったおとなりさんから損害賠償の要求をされ、困り果てるペニーさんを救おうと動物たちは…。
絵本ナビ
ペニーさんはマリー・ホール・エッツのデビュー作です。
とても長いおはなしですが、ストーリーがしっかりしているので子供もちゃんと聞いてくれます。
赤ベースの表紙におじさんが書かれており「これがペニーさんです」話が全く読め無い・・・
ただ、とてもいいお話です。木版画独特の暗さは感じるものの「家族愛」や「動物たちからの恩返し」などとても温かく爽快なお話になっております。
おわりには気持ちがあったかくなっているお話です。
もりのなか

ラッパをもって森に散歩にでかけた男の子は、ライオン、ゾウ、クマと、いろいろな動物たちに出会います。男の子はラッパをふきながら、みんなと行列をつくって森を散歩をします。そして森の中で、かくれんぼうをはじめますが、男の子が鬼をしているうちに、動物たちは姿を消していました。
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なんとも不思議なお話のもりのなか
静かに、でもにぎやかに進むストーリーの中ふっと現実に戻されるラストシーン
動物たちとの更新は夢だったのか現実だったのか、肩車をして家に帰るお父さんの最後の言葉も優しさに満ちています。
動物たちと一緒に遊ぶ子供の中の世界をしっかり味わえる特別な作品です。
またもりへ

ぼくが森へいくと、動物たちがあつまって、自分の得意なことをして腕くらべをしようとしていました。そこで、ぼくも仲間に加わって……。楽しいファンタジーの世界が広がります。
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もりのなかの続編です。
今度はぼくが動物たちが集まっている場所に行って遊びます。
いろいろな動物と色々な腕比べをしますが、最後「笑う」という人間に与えられた特権について考えさせられます。
「笑う」ことは人間にしかできないので、しかめっ面していないでこの本を読んでたくさん笑っていきましょう。
わたしとあそんで

野原にとびだした女の子と、バッタやカエルなどの小さな動物との交流を、このうえなくあたたかくうたいあげた絵本。生きとし生けるものが共感しあえる世界を、静かに語りかけています。
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ぽかぽかと温かいお話です。
クリーム色を基調とした色遣いと柔らかいタッチのイラストがとてもほのぼのとした穏やかな気持ちにさせてくれます。
追いかけてると逃げてしまう動物たちも静かに待っていると集まって来てくれる。女の子の心情がしっかりと伝わってくるお話です。
幼い頃に動物たちと遊んでいたというエッツだからこそ書けるお話ですね。
モーモーまきばのおきゃくさま

牧場の牛が、友だちをパーティーに招いてごちそうをしました。が、動物のなかには、草のきらいななかまもいたのです・・・。
自然界のありのままの姿を伝え、幼児の心の円満な成長を願う作者の気持ちが温かく描かれた傑作。
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牧場の牛さんがおいしい草をご馳走したくてパーティを開きますが、草が嫌いな動物たちは当然何も食べられず帰って行ってしまいます。
ただ、草が大好きな友達も同然居てその友達とは楽しく過ごしていきます。
みんながみんな同じものが好きなわけではないけど必ず誰か同じものが好きな自分を理解してくれる仲間がいる。
黄色やピンクのイラストが優しい雰囲気をさらに際立たせてくれる作品です。
おやすみ、かけす

ちいさな男の子が、カケスやカエルやヤギの声に、耳をかたむけます。
風にゆれる葉のそよぎに耳をすましたり、「おやすみ」と話しかけたりします。
自然や身の回りのものたちに目をとめ、一体化して深い喜びを感じることができる、子どもならではの世界。
リズムのよい詩的なことばと洗練された絵で描いた、おやすみ前に読んであげるのにぴったりの絵本です。
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「かけす」ってみんなが知ってる鳥なんですかね?
私はこの男の子が「かけす君」なんだと思って本を開きました・・・
青の濃淡だけで描かれたイラストに詩を読んでいるかのようにゆったりと進むストーリーが気持ちを穏やかにさせてくれます。
元気に一日過ごした夜の寝る前などに読むと穏やかに動物たちの夢を見ることができるのではないでしょうか?
赤ちゃんのはなし

ドラマチックな赤ちゃん誕生の絵本。愛情をこめた美しい絵と、簡潔な文章で、胎内での赤ちゃんの成長を、そのはじまりのはじまりから、日を追い月を追って正確に伝えます。
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人によってはただ楽しめる絵本ではなく教育くさく感じてしまうかもしれません。
ただ、おかあさんのお腹の中であかちゃんがどうやって大きくなっていくのか、しっかりと描かれており、子供にはしっかりと伝えておきたいなと思わせる作品です。
特に弟や妹が出来る予定の子供がいるご家庭にはとってもおすすめです。
文字量が多かったりもするので噛み砕きながら読んであげてもいいかもしれません。
ジルベルトとかぜ

ジルベルトは風と友だちです。ふうせんや凧やおもちゃの船や、風車やシャボン玉を使って
風と遊びます。でも、時には風のせいで困ったこともおこります。子どもたちの心にしみ通る、
味わいの深い絵本です。
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「風」というものを見事に表現している、さすがエッツ!と感動してしまう作品です、
淡い色で描かれたイラストが風をうまく見せてくれています。
風との友情に子供からみたら風邪ってこんな不思議な存在だったかもね、と懐かしく感じるかもしれませんね。
子供は風の子ってこういうことなんですよね。
海のおばけオーリー

ある町で大さわぎがおこりました.近くの湖におばけが出るというのです.ところがそのおばけの正体は,前世紀の怪獣でも怪魚でもなく,かわいい子アザラシでした.マンガじたての楽しい絵本.
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いわゆるアメリカ版のたまちゃんみたいな感じですかねおばけかと思われていたのは子供のアザラシ。
白黒の絵から一瞬本当におばけの恐い話かと思われがちのようですが、そこはエッツ作品。しっかりと動物のかわいらしさ、ほっこりを演出してくれます。
様々な道のりを超えておかあさんに会えた子アザラシにほっとさせてくれる温かい作品です。
クリスマスまであと9日-セシのポサダの日

もうすぐクリスマス。メキシコの小さな女の子セシは、ポサダという特別のお祝いを初めてしてもらえることになり、期待に胸をふくらませています。 コルデコット賞に輝くすばらしい絵本です。
アメリカ生まれのエッツ作品ですが、舞台はメキシコ。メキシコのクリスマス前に行われる特別なお祝いポサダのお話です。
日本ではなじみのないポサダですが、読んでいくと作品の世界観に入り込んでしまいます。
初めてお祝いをしてもらえるセシという女の子が大きく成長する姿に引き込まれてしまいます。
こちらも少し長いですが、長さを感じさせなずにあっという間に読み終わってしまいます。
ペニーさんと動物家族

小さな家に楽しく暮らすペニーさんは動物たちと作物を、町の農業祭に出すことにしました。賞がもらえたら観覧車に乗りたい、という動物たちの希望は、かなえられるでしょうか? 前作「ペニーさん」に登場する動物たちが次々に事件を巻き起こす、ゆかいなお話です。
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ペニーさんの続編であるこちらの作品。
他の作品もそうですが、こちらもだいぶ長いです。小さな子供に読むときに2.3日に分けて読んであげてもいいかもしれません。大人の口の為にも・・・
観覧車に乗りたい動物たちと様々なハプニングにひやひやさせられながらも
それらを乗り越えたラストにそのペニーさんとその家族たちにほっこりさせられること間違いなしです。
マリー・ホール・エッツ作品一覧
今回紹介しきれなかったエッツ作品も下記にて紹介いたします。
紹介した本を読んでみて興味を持った、もっと読みたい!という方は下の作品もぜひ読んでみてください。
発行日は日本での発行でありアメリカの発行日とは別です。
タイトル(作品名) | 発行日 | 出版社 |
ちいさなふるいじどうしゃ | 1976年 | 冨山房 |
あるあさ、ぼくは・・・ | 1981年 | ペンギン社 |
Play with Me(わたしとあそんで) | 1999年 | Econo-Clad Books |
きこえる きこえる | 2007年 | 復刊ドットコム |
ねずみのウーくん いぬとねことねずみとくつやさんのおはなし | 2009年 | 冨山房 |
いどにおちたぞうさん 改訂版 | 2010年 | 冨山房 |
ペニーさんのサーカス | 2014年 | 徳間書店 |
ロベルトのてがみ | 2016年 | 好学社 |
ねずみにぴったりの のりもの | 2016年 | 好学社 |
どうぶつたちのナンセンス絵本 | 2019年 | KTC中央出版 |
さいごに
おすすめの作家さんをまとめております。気に入っていただけた方は他の作家さんの作品紹介も読んでみてください
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とりあえず、こんな感じかな
おしまい!