ご家庭の子供の睡眠時間が適切なのか心配な親御さんは意外と多いのではないでしょうか?
睡眠不足が与える影響や、年齢別の理想の睡眠時間、早寝のコツまでまとめてご紹介いたします。子どもの睡眠についての悩みを解消させましょう。
子どもの睡眠不足による悪影響について
子供に限った話ではありませんが睡眠不足が続いた時の悪影響についてご説明いたします。
集中力や記憶力の低下
睡眠不足が続くと集中力や記憶力、注意力などが大きく低下します。
これらの低下により当然勉強にも影響を及ぼしていきます。授業に集中できずに授業内容を記憶することができなくなってしまいます。
学力の低下にはおもしろい研究結果も出ております。
睡眠環境科学研究所の調べでは142人の小学一年生に様々な学力テストを受けさせ、点数分布と平均睡眠時間の関係を調べた結果、睡眠時間が9時間以上の子は睡眠が9時間未満の子よりも、コミュニケーション力、計算能力、書き取り能力、文法力、理科力すべてに上回っていたそうです。
また、学力だけではなく遊びの場においても睡眠不足ですと力も出なくなってしまい外で元気に遊ぶこともできませんし、遊んでいたとしても注意力が散漫になっているため怪我や事故にあってしまうなど取り返しのつかない事態に遭遇する可能性も大きくなってしまいます。
成長への影響
人は寝ている時に成長すると言われおります。
そのため睡眠不足が続くと体を形成するための成長ホルモンの分泌量が減ってしまい、成長に影響を与えると言われております。
睡眠不足になると食欲もわかなくなってしまいます。食欲がなく朝ごはんを食べないまま幼稚園や学校に行ってしまうと寝不足に加え空腹が集中力や注意力の低下に拍車をかけることになります。
体調不良を引き起こす可能性
体の成長や休息、回復は主に睡眠中に行われます。そのため睡眠不足が続いてしまうと慢性に疲労感を感じたり自律神経の乱れも起こることがあると言われてます。
病気にもかかりやすくなりますし、治りにくくもなります。将来的には死活習慣病を引き起こす可能性も大きくなります。
また、精神面でもイライラしたり落ち着きがなくなるなど感情のコントロールがうまくできなくなってしまいます影響します。
理想の睡眠時間はどれくらいなのか?
アメリカ国立睡眠財団により年齢別で推奨される睡眠時間が公表されております。下記に抜粋させていただきます。
年齢 | 推奨する時間 | 適切な時間 | 推奨範囲外時間 |
新生児:0〜3ヶ月 | 14〜17時間 | 11〜13時間、18〜19時間 | 11時間以下、19時間以上 |
乳幼児:4〜11ヶ月 | 12〜15時間 | 10〜11時間、16〜18時間 | 10時間以下、18時間以上 |
幼児:1〜2歳 | 11〜14時間 | 9〜10時間、15〜16時間 | 9時間以下、16時間以上 |
未就学児:3〜5歳 | 10 〜13時間 | 8〜9時間、14時間 | 8時間以下、14時間以上 |
就学児:6〜13歳 | 9 〜11時間 | 7〜8時間、12時間 | 7時間以下、12時間以上 |
十代:14〜17歳 | 8〜 10時間 | 7時間、11時間 | 7時間以下、11時間以上 |
若い世代:18〜25 | 7 〜 9時間 | 6時間、10〜11時間 | 6時間以下、11時間以上 |
成人:26〜64 | 7 〜 9時間 | 6時間、10時間 | 6時間以下、10時間以上 |
~5歳の未就学児は10時間以上の睡眠時間が推奨されております。小学生でも9~11時間とやはり10時間前後の睡眠時間が必要とされております。
もし大きくずれている場合は生活習慣を見直してみたほうがいいかもしれません。
小学校に入るとお昼寝などもなくなりますので夜はテレビやタブレット、ゲームなどでだらだらとせずしっかりとした生活習慣をみにつけるようにしましょう。
子どもを早く寝かせるには
早く寝かさないとならないことは上記のようなことは言われなくても分かってる!と言われそうですよね。
寝かしつけたいけど中々寝てくれない、寝てくれないから寝かしつけるために一緒に横になっていたらいつの間にか寝落ちして気づいたら朝・・・とという経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
子供を寝かしつける方法をいくつか紹介いたします、試してみてはいかがでしょうか?
早起きの習慣づけ
朝早く起きることを習慣づけましょう。早く起きた分夜には早く睡魔が襲ってきます。逆に遅くまで寝ていると眠気も来ないので中々眠れないという各循環が起こってしまいます。
夜型のご家庭は早く起きるのは大変だと思いますが、そこは子供のため、まずは1週間程度だけでも頑張ってみましょう。少しずつ起きるのも大変ではなくなり改善されていくのではないでしょうか?
夜に行っていた家事なども朝に行うようにすれば家庭の生活サイクル自体を前倒しできるのではないでしょうか
目いっぱいに太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びると、セロトニンというホルモンが分泌されるそうです。
セロトニンは、眠くなるために必要なメラトニンというホルモンの材料だそうです。
朝起きたらカーテンを開け、たっぷりと太陽の光を浴びて体を起こしてあげましょう。セロトニンをたっぷりと分泌されると、夜にはセロトニンからメラトニンが多く生成され、早く寝ることができるようになります。
休日でも生活リズムは変えずに!
休日でも生活リズムは変えずに過ごしましょう。翌日が休みだからと言って夜更かしさせてしまうと折角朝方にしたリズムが崩れまた夜型に戻ってしまいます。夜型には簡単に戻ってしまいますので気を抜いて夜更かし、遅起きをしていると折角頑張った成果が無駄になってしまいます。
休日だと甘えが出てしまいますが、できるだけ生活リズムを変えないことが早寝のコツになるでしょう。もし外出していて帰宅時間が遅くなったときも、可能な限り普段通りの時間に眠らせることが大切です。
寝る前のテレビやゲームやタブレットなどは控える
テレビやゲーム、タブレットなどの画面のブルーライトはメラトニンの分泌を妨げてしまうとも言われてます。
またこういった類のものを見ると興奮してしまい眠気が消えてしまう原因ともなります。
テレビなどは寝る前に見せず、寝かしつけの際にもスマホやタブレットでの動画やアプリを使わないようにしましょう。
寝る前にはゆったりと
寝る前にせわしくしていると落ち着かずなかなか寝入ることができません。
お風呂は就寝の1~2時間前に済ませるようにしましょう。人は、深部体温が下がると眠くなるそうです。お風呂に入って体温が上がると、深部体温は下がりやすくなると言われてます。ただ、シャワーでは体温が上がりにくいので40℃以下の湯船にゆったりと浸かって、芯から体を温めるようにしましょう。
布団に入った後も気持ちをゆったりをさせるためにお気に入りの絵本を読むなどゆっくりとした時間を過ごすようにしましょう。気持ちをゆったりをさせれば自然と眠気もやってきます。入眠用の音楽などを静かにかけるのもいいかもしれません。
まとめ
子どもがなかなか寝ずに睡眠不足に悩む方が多くいるそうです。適切な睡眠時間は乳児であれば14時間程度、幼児や未就学児であれば12時間程度というように年齢によって異なります。
成長するに従い乳児は13、14時間、未入学時でも10~12時間程度の睡眠時間が必要です。日本では睡眠不足の子が多いとも言われているそうです。
睡眠不足は子供だけでなく大人でも上で挙げたような悪影響を与えます。健康的な生活を送るために出来るだけ早く寝て早く起きる規則正しい生活習慣を身に着けることが重要です。
そのためには時短やだらだらとした無駄な時間を省くことも大切です。
我が家ですと子供の学校が遠いため5時には起きて6時には家を出て、帰宅は4時を過ぎることも多々あります。学校から帰って習い事をして、宿題をしてとこなしているといつの間にか7時8時を過ぎてしまいます。
子供の睡眠時間を確保するためにてんやわんやです・・・(笑)
リストの推奨睡眠時間を取るのは難しいとは思いますが、子供のため、ひいては将来のためにもしっかりとした睡眠ライフを!
とりあえず、こんな感じかな
おしまい!