
習い事のど定番とも言えるそろばん、子供の頃習っていたという方も少なくないのではないでしょうか?
IT全盛で自分で中々計算をしなくなってきた今だからこそ発想力や集中力を養えるそろばんを習う価値があるのではないでしょうか?
昔から無くなることなく定番としてて根付いているのには理由があります。
AIではどうしてもカバーできないアナログな部分、発想力を問われる部分できっとそろばんで養った力が発揮されるようになると思っております。
そんなそろばんを習うことによるメリットと、あとデメリットもご紹介していきたいと思います。
そろばんを習うメリットとは?
では具体的にそろばんを習うことのメリットとは何があるのでしょうか?
いくつか具体的に紹介していきたいと思います。
発想力やひらめき力が養われる

日本珠算連盟のサイトにこのような記事がありました
脳波から見た"そろばん"有段者のイメージ思考というそろばん上級者はどのように脳を使っているかを説明されている記事です。
とある研究でそろばんで日本一になった中学生の脳波を検証した際の出来事のようです。
ところが、その中学生が何桁もの暗算に取り組んでいるとき、ベータ波は左の側頭にはほとんど現れず、右後頭部に大きく現れていたのです。つまり、右脳で計算していることになります。でも一人だけの結果 では何ともいえないと思っていましたが、その後、別の大会で日本一になった女性を計測したときにも、ほとんど同じようなパターンが現れました。
そこで、次々と高位有段者の方々にお願いして実験してみたところ、多少のばらつきはあれ、ほとんど同じような結果 でした。有段者の方々に計算方法を訊ねると、「そろばんの珠が頭の中で、自由に動いているだけです」といわれます。視覚的なイメージだけで計算が進んでいることがわかります。
通常計算をする際には左脳を使って頭の中で言語化しながら計算をするのですがそろばん上級者になると右脳を使い珠のイメージだけで言語化せずに計算をしてしまうようです。
これは将棋のプロの対局中などと脳波のパターンが似ているのだそうです。
そろばんをすることでイメージや発想力を養うことに繋がり想像力やひらめきにつながるのでは?とこちらのページでは締められています。
脳が鍛えられる

上で紹介した通りそろばんをやっていると計算をする際に左脳ではなく右脳で行えるようになってきます。
右脳を使うようになってくるため右脳が鍛えられてくるわけです。
所説あるようですが、右脳の記憶力は左脳の数十倍から数千倍とも言われており右脳で覚えた情報は中々消えることがありません。
好きな曲や小さい頃に聞いた歌の歌詞など今でも歌えませんか?メロディやリズムに合わせて覚えた歌は右脳を使っているので長期記憶となり中々消えることがないのです。
そろばんを習うことで右脳を使うことを覚え記憶力も格段によくなります。
更に言うと珠をはじく様な指先の細かい動きは前頭葉の刺激にも繋がるそうです。
前頭葉は「やる気の脳」と言われるそうで、物事に前向きになったり興味が湧くのは主に前頭葉の働きによるものだとのことです。
前頭葉は加齢により衰えてしまうので、手や指を動かして活性化してあげる必要があります。衰えてくるとやる気が出なくなりめんどくさい・・・と新しいことにチャレンジする気持ちがなくなってしまいます。
前頭葉への刺激によってやる気が高まると、スポーツやなどにもいい影響が出てきます。
あと、恋も前頭葉の仕業なので最近恋してない人はそろばんで指先使って前頭葉を鍛えて同じ教室の人と恋をするといいと思います。
自信や自己肯定感がつく

そろばんは普段の練習から時間内に解けた問題数や正解数を図るため可視化して成長具合を見ることができます。
「前より早く全問解くことができた」「前より多く正解が増えた」などとはっきりと成長を見ることができる上に昇級試験では日ごろの練習により上達している実感も得られます。
上達を実感することで自信がつき自己肯定感も増していきます。
集中力がつく

そろばんはとても集中力が必要です。
当然ですが級が上がれば上がるほど難しくなるので無心でそろばんに向かう集中力が必要になってきます。
一気に何十問も解いていく集中力と忍耐力は社会人になってからも大切な力の一つですので
子どものうちから鍛えておくことがとてもいいことです。
資格になる
そろばんは極めていくと履歴書にも書ける資格も得られます。
珠算検定3級以上であれば履歴書に書けるのだそうです。
ただ、全国珠算教育連盟の珠算検定と商工会議所の珠算検定の2種があり履歴書に書けるものは商工会議所の珠算検定の方ですので間違えないようにしてください。
仕事でそろばんを使うことはないでしょうが、上にあげたようなメリットを企業は見ますので有利になるはずです。
月謝が安い!
いくつか挙げたメリットの最後は月謝の安さです。
その他人気の習い事である英語やピアノ、水泳は付き1万円を超えるようなものもありますがそろばんは高くても5000円程度が相場のようです。
その他の必要経費もそろばんとテキストのみです。
楽器を買ったりスポーツ用具を買いそろえることを考えるとだいぶ安くつきますよね。
習い事を考えるとき月謝は頭を悩ませる事柄の一つですので安いというのは大きいメリットではないでしょうか?
そろばんのデメリットは?
それではそろばんを習うことによるデメリットはなんでしょうか?
計算は出来るようになるし脳は活性化するので良いことづくめのようにも見えますがしっかりとデメリットと呼べるようなものもあります。

ひっ算が苦手になってしまう
そろばんでの計算方法とひっ算での計算方法が違ってくるためそろばんに慣れてしまうとひっ算が逆に難しく感じてしまうようです。
我が家の息子は2桁×2桁の掛け算など普通の人であればぱっと計算できないレベルの問題もそろばんや暗算などでサクッと計算出来てしまうのにひっ算にすると間違えまくるというそろばんを習ってない人間からすると不思議な現象が起きてます。
学校でひっ算で回答する宿題が出た時など「もー暗算でやらせてよー!!」と怒ったりしていました。
計算の工夫をしなくなってしまう
そろばんはいかに早く正確に計算するかを追求していくため
計算途中で計算の意味を考えたり他の計算方法を工夫することをしなくなってしまうそうです。
上のひっ算が苦手になるに通じる部分でもあるのですが、難しい問題、計算方法が分からない問題に直面した時に工夫して答えを導き出すということが経験として身につきづらいようです。
身につくのに時間がかかる場合もある
始める年齢によるのですが、身につくまでに時間がかかる場合があります。
というよりひっ算で計算した方が早いやん!となってなかなか身につかない場合があるそうです。
個人差がありますが、5歳~小学校1,2年生くらいの時期に始めると学びの効果が大きいそうなのですが
ある程度の計算力が身についてしまっている高学年になってからそろばんを習わせようとしてもひっ算式の計算に慣れてしまっているともどかしくなってしまいどうしてもそろばん式の計算が身につきづらくなります。
子どもが高学年になってしまっている場合はいっそそろばんは諦めて別の習い事を考えるのも手です。
また、メリットで書いたようにある程度、右脳で計算できるようになるまで習わせないとあまり効果がないので継続して習わせる必要もあります。
始めるのであれば、ひっ算よりも明らかに暗算の方が速くなるまで続けましょう。
最後にまとめ

習い事のど定番でもあるそろばんのメリットデメリットのご紹介でした。?
計算が早くなる、めっちゃ暗算が出来るようになる程度の認識だったであろうそろばんにもしっかりとメリットとデメリットがあります。
始めるタイミングによってはデメリットが大きくなるのですが、幼稚園、小学校低学年から始めておけば得るものが大きいそろばんです。
指先を使って難しい計算をするため、知育や教育とは別の視点から親が習ってもいいのではないかとも思ってます。
ぜひ習い事の一つとして検討してみてください。
とりあえずそんな感じかな
おしまい!