子どもの字が汚くて困っているパパ・ママは多いのではないでしょうか?
かく言う私も字がとても汚く、書くことが大っ嫌いです。
自筆が絶対に必要でない限り極力文字は書きません。出来るだけ他人任せにしてます・・・
子どもには私の様に字が汚いことで書く事が嫌いにならないように、色々と考え実行してきた持論とおすすめをご紹介いたします。
子どもの字はなぜ字が汚いのか?
まず、なぜ字を綺麗に書かなければならないのでしょうか?
「字は綺麗に書きなさい!」
「字が汚い!やりなおし!」
子供には字を綺麗に書けるようになって欲しいと思っているパパ・ママはこんな風に子供を叱ったことがある方も多いのではないでしょうか?
なぜ子供は字を綺麗に書かないのでしょうか?単純にまだ字が書けないから?慣れてないから?
もちろんそれもあるでしょう、線を引くことに慣れておらず「はね・とめ・はらい」という文字の基本を知らないため汚くなってしまう。
それもありますが、根本は違うところにあります。
「綺麗に書く」と言う意識がないのです。
字を覚えたての子供達は「字を書ける」ことが大切だとわかってますが「【綺麗に】字を書く」という意識がありません。なので字は書ければいいでしょ?という考えなのです。
ですので「綺麗に書け!」と叱る前にまずはなぜ綺麗に書かなければならないか、を教えてあげましょう。
意識が変われば姿勢も運筆も変わりそれだけで字は格段に綺麗になります。
綺麗な字を書く理由とは?
私は綺麗な字を書く理由として2つの事を子供たちに伝えております。
文字は他人のために書く
日記などは自分が読めればいいという側面はありますが
文字は基本的に他人のために書くものです、文字の成り立ちからしても後世に残す・他人に伝える、ために生まれてます。
他人に伝えるための物なのに他人が分からなければ意味がありません。
不思議と字には気持ちが入るもの、綺麗な字で「ありがとう」と書けば【嬉しかったよ】という気持ちがもっと伝わるよと教えてあげましょう
いい子に見える
以前こちらのあいさつについての記事でも書いたのですが
残念ながら人は見た目の印象で判断されてしまいます。
字が汚いというだけで相手に悪印象を与えることはありますし、逆に綺麗な字であれば確実に読み手に好印象を与えます。
人の印象は7秒で決まり6か月持続するともいわれております。
出会っての印象でこれですから文字だけの印象であれば尚更だと思いませんか?
(誰もが認めるほどのぶっ飛んだ天才肌の人が書く汚い字なら別かもしれませんが・・・)
子供は誰もがいい子だと思われたいものです、そんな子供たちに服装や髪形の見た目と同じで字も綺麗に書ければ頭のいい子だと思われるんだよと伝えれば
「だったら綺麗に書かなくちゃいけないな」と思ってくれるはずです。
綺麗な字を書くために
心構えはわかった。
ただ心構えだけでは丁寧な字は書けても綺麗な字は書けませんよね。
ではどうすれば綺麗な字が書けるのでしょうか
綺麗な字を書かせるために注意していることは下記の4つです。
- 姿勢に気を付ける
- 筆圧に合った鉛筆を選ぶ
- 鉛筆の持ち方に気を付ける
- 正しい書き順で書く
一つ一つ見ていきましょう。
姿勢に気を付ける
綺麗に字を書く時に体が曲がっていたり猫背になっているとまっすぐな線が書けません。
椅子が曲がってないか、おへそは机に向かっているのか、背筋は曲がっていないか、机とおへそはこぶし1~2個分空けているか、確認しましょう。
そうすることで体の変なところに負担もかからず集中力も高まります。
食事の際など普段からこの姿勢を取るよう注意し子供に教えましょう。
子供にあった鉛筆を選ぶ
字を覚え始めた子供には普通の鉛筆では扱いずらい場合があります。
鉛筆の太さ、濃さなどを考慮して選んであげてください。
しっかりと力強く濃く書けるものがおすすめです。私のおすすめはくもんのこども鉛筆の2Bか4Bです。
幼稚園に入りたての3~4才には4Bを小学校前の4~6才には2Bを使わせてあげてください。
因みにこども鉛筆は他の鉛筆より太いため通常の鉛筆削りは使えません。一緒に専用の鉛筆削りを購入しましょう。
鉛筆の持ち方に気を付ける
書く姿勢と同じように持ち方も正してあげましょう。
鉛筆の握り方がおかしくないか、鉛筆の持つ位置はおかしくないか
間違った持ち方に慣れて変な癖がついてしまうと綺麗な字への上達を妨げることになりますので癖がつく前にしっかりと正しい持ち方を覚えさせることが重要です。
正しい書き順で書く
ご存知の通り文字には書き順があります。
書き順は単なるルールとして定められたものではなく、綺麗に書くための道筋です。
この順番でこの通りに書くと整った字が書けますよというものです。
とめ、はね、はらい、書き順は文字のバランスを考えた上で生まれているものですからね。
とりあえずひらがなや漢字を覚えさせたいからと言って適当に書かせていると綺麗にはなりません。
左利きは矯正したほうがいいの?
文字自体が右利きを想定したものですので右利きよりは上達は遅くなるかもしれません。
ただ、ひと昔であれば別ですが現在は利き腕は気にする必要はありません。
鉛筆持ち方の矯正グッズに左利き用が出ているような時代です。
多少の上達が遅くなる「可能性」などは気にせずに、無理やり矯正させることで起こるストレスに気を付けて個性を伸ばしましょう。
おすすめ練習帳
我が家で使用していた字の練習帳をご紹介します。
なぞらずにうまくなる子どものひらがな(カタカナ)練習帳
その他にも漢字練習帳などもある練習帳シリーズです。
筑波大学付属小学校の桂聖先生と女流書道家の永田紗戀さんというのも話題です。
可愛い絵と共に解説してくれる鉄板のシリーズです。
くせのないきれいな字になるひらがな(カタカナ)れんしゅうちょう
文字を書くためのポイント確認→チャレンジで書く→つまづきポイントチェック→さらに練習
と4つのステップで上達への道筋を示してくれています。
子どもの美文字 ひらがな練習帳
書き順や綺麗に文字を書くポイントがわかりやすく説明されています。
似た形の文字をまとめて練習する方法で、記憶として文字の形が定着しやすいです。
子どもだけでなく大人にでも使える練習本になってます。
さいごにまとめ
日本には書「道」と呼ばれる道があり、さらには定期的に「美文字」ブームが起きるほど字を綺麗に書くということにこだわりがある人種です。
ただ、今後はオンライン化が進み文字を書くということが減っていくのではないでしょうか?
手紙はメールへと変わり、授業もタブレットやノートPCで済んでしまう時代です。
だからこそ気持ちが乗る自筆にこだわり、綺麗な字が書けると素晴らしいと思いませんか?
人はふとした仕草にその人の育ちの良さを感じ取ります。
手紙や文章を書いた時にそれが綺麗な字であれば例え勉強が苦手な子供になってしまっても他人からの評価はいいものになると思いませんか?
綺麗に書きたくても書けず、字を書くこと自体が嫌いになってしまった私のような大人は増やさないようにしましょう!
とりあえず、そんな感じかな
おしまい!